はじめに
コロナ禍に入った2020年頃から一気に読書量が増えました。結果、コロナ禍での約3年間は、人生の中で最も多くの本に接した期間、として自分史に記録されました。
「記録に残る生き方をしなさい」と、かつて恩師に言われたことがあります。とても印象に残っている言葉でしたが、これも一つの記録になったのかな、と思いました。
今振り返ると、読書量が増えたことには、以下の状況変化が影響したようです。
- 在宅ワークになり、個人で使える時間が増えた
- コロナ禍では、今までできなかったことをやる機会と考えた
- 仕事の状況や立場の変化により、学ぶ必要性が高まった
書店で少しでも気になる本があれば即購入していたところ、あっという間に本棚が一杯になっていきました。
しばらくして気づいたのは、読んだ内容は数日経つと、すっかり頭に残っていないことでした。人間は忘却の生き物とはいうものの…1つでも残るものがないと時間もお金も勿体なく感じ、一旦棚卸をすることにしました。
- 何度も読みたいと思うか?
- 仕事や人生に役立ったか?
この2つの質問にYES!で即答できる本だけ残す、と決めました。結果、200冊程あった本で残ったのは20冊ほど、9割は他者に譲るか、またはBOOKOFF行きとなりました。
本の要約は、いろんなサイトで説明されているので、私の下手な説明はいれず、「読書から学んでやってみたこと」に焦点をあてて、ブログ連載していこうかなと思っています。
今回の本
記念すべき第1回目の本は、「入門 考える技術・書く技術」です。こちらは薄めながら、基本的なことをやさしく、実践的に紹介してくれている良書だと思います。
やってみたこと:「感謝の言葉にPDF」
本書の最終章に「感謝の言葉にPDF」という言葉が紹介されています。
PDFってなんだ?と思われるかもしれませんが…
詳しくは書籍を手に取っていただければと思います。
この「感謝の言葉にPDF」には、絶大な効果を感じました。
書籍から少し、引用してみたいと思います。
ビジネス・メールでは、いきなり本文に入らずに、まず簡潔に1行か2行を使って感謝の言葉を述べるようにします。理由は2つあります。
第一に、主メッセージが読み手にとって好ましくない内容の場合、いきなり主メッセージから始めると気分を害される恐れがあるからです。「感謝の言葉」から始めれば、出会い頭の危機を回避できます。
第二に、読み手だけでなく、実は書き手も追い立てられるようにメールを書く場合が多いからです。気ぜわしさのあまり、つい読み手への敬意を失い、自分勝手な失礼なメールを書いてしまいがちです。最初に「感謝の言葉」をしたためることで、読み手への敬意が頭の中に蘇り、その後の文章を冷静に書くことができます。「感謝の言葉」は、自分勝手なライティングへのブレーキとなるのです。
特に、「第二に~」に記載されている内容(読み手への敬意を失い、自分勝手な失礼なメールを書いてしまいがち)は、社内スタッフ同士で頻繁に使っているGoogleチャットやSlackなどのコミュニケーションツールで、よくありがちと感じていました。
例えば、指摘と思えるチャットを受けた時、今までは自分の意見をすぐに返していましたが(時にはムッとした感情を抱きながら…)、「感謝の言葉にPDF!」だから「まずは感謝の言葉を!」と考えるようになりました。
「ご指摘いただき、ありがとうございます。」と冒頭で伝えるようになると、不思議とムッとした感情も消え、自然と感謝の心も芽生えるようになってきました。コミュニケーションが和み、お互いに気分が良いことで、結果として業務にも好影響を及ぼした実感があります。
・ご指摘ありがとうございます。
・ご確認ありがとうございます。
・ご報告ありがとうございます。
・お問い合わせありがとうございます。
「〇〇ありがとうございます」は、いつでもどこでも使える万能ワードだと思いました。(※更に〇〇さん、と相手の名前を入れると、より親近感がわきそうです)
これからも「ありがとう」の言葉を、大事にしていきたいと思います。