第5回:読書から学んでやってみたこと(鳥の目)

はじめに

「読書から学んでやってみたこと」をブログに連載していこう!今回は5回目です。

前回ははやぶさ2のプロジェクトマネージャーはなぜ無駄を大切にしたのか?」を取り上げました。

前回からの流れで、今回も同じ宇宙系の1冊をピックアップしてみました。

 

こちらです🌎

 

www.chuko.co.jp

 

初めてこの本を読んだのは、大学生の頃だったと思います。

将来、宇宙飛行士になることを夢見ていたほど、

宇宙に興味・関心が強かった時期でした。

この本に出会ったのは、必然的な感じでした。

 

2021年に著者の立花隆さんの訃報を受け、

この本を久しぶりに思い出しました。

新刊を購入し、改めて読んでみることにしました。

 

今回のテーマ

ビジネスマンが持つべき3つの視点として、

「虫の目・鳥の目・魚の目」がよく紹介されます。

(4つめの視点に、コウモリの目🦇もあると最近知りました)

 

この中で、宇宙体験は

🦅鳥の目👀

を自然に持てそうだな、と思いました。

 

宇宙に行くことはできなくても、

鳥の目を持つことはできそうです。

 

この本には宇宙から帰還した飛行士達が登場しますが、

宇宙体験が彼らの内面、人生にどのような影響を与えたのか、

ノンフィクションで描かれています。

 

キリスト教の宣教師、実業家、政治家など、

帰還後の人生は様々、大きな転換を遂げていました。

 

もし地球を創造したのが神様であれば?

 

 宇宙体験 ≒ 神様の視点で見る?!

 

別の表現で言い換えると…

 

 宇宙体験 ≒ 地球規模で見る?!

 

ビジネスの世界では?

 

 宇宙体験 ≒ 俯瞰する?!

 

身近な存在で言い換えると…

 

 宇宙体験 ≒ 上司の立場で考える?!

 

または

 

 宇宙体験 ≒ 相手の立場で考える?!

 

少し無理矢理な感じもありますが、

こんな公式も、成り立つ気がしました。

 

宇宙に直接行かなくても、

日常生活の中での縮小版の宇宙体験、

既にかなりしている気がします。

 

🦅鳥の目でみること👀

目前のことで一杯になっている時こそ、

離れたところから見てみる。

とても大事な気がします。

 

本書に描かれている宇宙飛行士の体験や人生は、

とても興味深かったです。

 

ただ、人が一番興味があるのは、

自分自身の変化と人生の進路ではないかと思います。

 

小さな宇宙体験の積み重ねで、

鳥の目を持つことで、

昨日より優った今日、今日より勝った明日を

生きられますように!

第4回:読書から学んでやってみたこと(はやぶさ2)

はじめに

「読書から学んでやってみたこと」をブログに連載していこう!今回は4回目です。

前回に続き、今回も「仕事の教科書」を取り上げようとしましたが…なんとなく、ジャンルを変えたい気分になりました。

 

今日の1冊はこちらです🌎

 

publications.asahi.com

 

購入のきっかけ

本屋に行くと、いつもはビジネス書籍コーナーに直行します。

新刊や週間ランキングなどを一通りチェックしますが、

この本を購入した日は、ビジネス書に飽き飽きしていた時でした。

 

いくら美味しいものも、食べ過ぎたら暫く見たくもなくなる、

そんな感覚でした。

 

今日は全く違う分野を見たいと思い、

歴史・宇宙コーナーに行ったところ目に留まったのが、

この本でした。

 

「プロジェクトマネージャー」

「目標の10倍の成果を狙えるチームの作り方」

 

この2つの言葉に興味が惹かれ、即購入となりました。

 

丁度、プロジェクトマネジメントの仕事をしており、

チーム力を発揮することに関心が高い時期だったから、

目に留まったのだと思います。

 

今回のテーマ

なぜ「無駄を大事にしたのか?」というタイトルになったのかは、

正直謎だと思いました。

 

無駄を大事にした、という内容はあまり頭に残っていないですが、

試行錯誤し、チャレンジすることを「無駄」と呼んでいるならば、

少しは理解できそうです。

 

この本は、はやぶさ2のミッション遂行の過程で、

様々な想定外や困難を解決し乗り越えていくことで、

プロジェクトチームが成熟していく様子が描かれています。

 

プロジェクトマネージャーを務めた津田氏の著書のため、

著者の感情や心理的な部分も、リアルに伝わってきました。

 

仕事で普段やっているシステム運用保守・障害対応と、

重なる部分が多かったです。

共感し感情移入しながら、あっという間に読み終えました。

 

夢のあるミッション

一体感のあるチーム

 

参画していた人達は、

どんなにやり甲斐を感じただろうかと、

羨ましく思いました。

 

「読書から学んでやってみたこと」をテーマに

最近このブログを書き始めましたが、

この本には、これを学んだのでやってみる!という

明確なものはなかった気がします。

 

しかし自分が参画してきたプロジェクトを振り返る、

キッカケを作ってくれました。

 

自分が担当しているプロジェクトでは、

プロジェクトマネージャーとして、

普段どのようにメンバーに振舞っているのか?

 

プロジェクトの過程を通して自分もチームも成長できているか?

成長できたと感じたプロジェクトは今まであったか?

もしあったとしたら、その要因は何だったのか?

などなど考え、振り返る機会になりました。

 

振り返りを通し、

成長の実感があったプロジェクトでは、

チームワークが非常に良かったという点は、

はやぶさ2と共通していることが分かりました。

 

そのプロジェクトでは、

メンバー1人1人が、指示されたことだけをやる受身の姿勢ではなく、

これはこうした方が良いのではないか?など考え、議論を交わし、

解決策を一緒に探る過程を多く経ていたことに、気づきました。

 

「1人1人が自律していること」

「対等に意見を交せる土台(環境)があること」

 

この2つは、チーム力を発揮する上で必要な要素と感じられました。

 

また、目標達成には以下の3つの法則があると、

過去に聞いた言葉を、思い出しました。

 

  1. いつも見る法則
  2. いつも考える法則
  3. 群れの力を使う法則

 

いつも見て、いつも考え、そして群れの力=チームワークで目標を達成できる。

はやぶさ2のミッションもまさに、この3つが揃って成せた偉業だったようです。

 

「今回のミッションは100点満点中1000点」と、

はやぶさ2ミッションを振り返り、津田氏は評価しています。

 

最高評価をつけられるプロジェクト、私も経験していきたいところです!

 

最後に…書籍にとどまらず、はやぶさ2ミッションのYouTube動画、

WEB記事も読んでみたので、参考に幾つか掲載して今回は終わりにします。

 

www.youtube.com

 

 

news.yahoo.co.jp

 

www.itmedia.co.jp

 

 

 

第3回:読書から学んでやってみたこと(夜は経営者、朝は実行者)

はじめに

「読書から学んでやってみたこと」をブログに連載していこう!今回は3回目です。

前回に引き続き、またまた「仕事の教科書」を取り上げます。

もう、私の手帳のようになってしまった本です。

 

www.nihontosho.co.jp

 

 

今回のテーマ

今回は、「夜は経営者になり、朝は実行者になれ」です✨

これについて説明している箇所を、一部引用してみます。

 

タスク管理においてもっとも重要なのは、「やるべきことを整理する人」と、「整理されたことを実行する人」を分離するということだ。(中略)具体的には、1日の中で「経営者の時間」と「実行者の時間」とを分けて取る、ということだ。経営者の時間は、「なにをするのか?」「なにをすべきではないのか?」を整理し、タグ付けをする時間だ。一方で、実行者の時間は、整理された仕事をひたすら集中してこなすだけだ。そして、個人的には、夜は「明日の経営者」であり、朝は「今日の実行者」であることがおすすめだ。(中略)「その日が成功した状態」とは、行きつく着くところ、「その日の夜に、明日すべきことが明確である状態」のことである。

 

私の職場には、完全無欠な上司がいます。

「私、絶対失敗しないので」という決め台詞が似合いそうな人、

社内No.1マネージャーと言われている人です。

 

この人がマネジメントに入ると、

どんな炎上プロジェクトでも、

誰もができないというプロジェクトでも、

不思議と成功に導くことができました。

 

部下の私は、そんな凄腕な上司を見ながら、

この人は一体、何をしてそうなのだろう?と、

ずっと観察していました。

 

そして本書に、答えがありました。

 

経営者の時間は、「なにをするのか?」「なにをすべきではないのか?」を整理し、タグ付けをする時間だ。

 

これです。

上司がいつもしていることは、これでした。

この整理が、格段に優れていました。

 

上司が経営者の仕事を完璧にしている。

それで実行者である部下が実行しやすい状態を、

いつも作りだしていたのです。

 

でも上司が四六時中、私達の中に入れるわけがないです。

だから自分の中に、この上司のような経営者と、

経営者の指示をひたすらこなす実行者の2人がいればよい、

ということでした。

 

ちなみに、

「整理された仕事をひたすら集中してこなす」実行者の時間は、

著者は「朝」をおススメされています。

これには私も大賛成です。

 

朝は、睡眠により頭がスッキリした状態。

外部から割り込みもないため、直ぐに集中ゾーンに入りやすいです。

 

更に、中島聡氏の著書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』で紹介されている時間術も使うと、最強です。

 

この合わせ技で、1日の仕事の8割程度は、午前中にほぼ終えられるようになってきました。(勿論、朝からシステム障害などの緊急対応がある時は例外です)

 

午前中に自分のすべき仕事は、ある程度は終わっている。

その状態で午後を迎えると、周りを見る余裕があります。

それで少しずつチーム全体、部署全体に関わる仕事が、

できるようになってきました。

 

定時に仕事が終わらせる日が来るのかなと、

長らく夢のように思ってきたことが、

ようやく現実になってきました。

 

ここで少し余談です。

「明け方から考えなさい。朝からでは遅い」と以前

言われたことを思い出しました。

 

「朝」と「明け方」は似ていますが、

「朝」は日の出後から午前中までの時間帯

「明け方」は夜が明けていく時間帯

のようです。

 

日本時間の3月でいうと、

「朝」は午前5時から午前10時までの時間帯

「明け方」は午前4時から午前6時頃までの時間帯

という感じになるようです。

 

著者は「朝」は実行者、と表現していますが、

「明け方」からスタートすると、もう鬼に金棒です。

 

朝4時~5時に起きただけで今日はもう勝利した!という、

根拠のない自信が沸いてきます。

 

明け方からスタートすると、午後の時間が本当に、

驚くほどゆっくり過ぎていく感覚が得られます。

夜にはもう、朝が遠い昔のようです。

何て長い1日だったのだろうと、満足感を得られます

 

昨日も今日も明日も、

夜は「明日の経営者」、朝は「今日の実行者」になり、

長~く充実した1日を!

第2回:読書から学んでやってみたこと(3つのすぐ)

はじめに

「読書から学んでやってみたこと」をブログに連載していこう!と思い立ち、今回は2回目になりました。

今日は、数ある本の中から「一番やってみたことが多い本」を、紹介したいと思います。

 

今回の本

記念すべき第2回目の本は、「仕事の教科書」です🎉

表紙のデザインも可愛らしく、手元に置いておきたい1冊です。

 

www.nihontosho.co.jp

 

巻頭「はじめに」で、著者自身がこの本を、以下のように紹介しています。

 

「自分が若い頃に戻れるなら、つぎはこうする」と言えるような、私のすべての仕事術を、一切出し惜しみすることなくまとめた「仕事の教科書」です。

~中略~

私はこの本を通じて

「泣きたくなるほど大変なビジネスの世界でも、

どうにかして希望をもち続けながら働く技術」を、

あなたに伝えたいです。

~中略~

この本を通じて、あなたが

「どうやってビジネス人生を生き抜いていけばいいか?」

の答えを見つけられることをお約束します。

 

著者の魂が込もっているようなメッセージ。

伝えたい想いが、伝わってきました。

 

「答えを見つけることをお約束します」

 

自信満々な確信に満ちた一言。

でも、裏切らない言葉だったと思います。

 

やってみたこと、この本には沢山できました。

今日から何回かに分けて、紹介したいと思います。

 

やってみたこと:「3つのすぐ」

本書の1章に「タイミングの法則」「3つのすぐ」が紹介されています。

書籍から少し、引用してみたいと思います。

 

【タイミングの法則】とは、「3つのすぐ」を意識し、実践することだ。

その「3つのすぐ」とは、「すぐやる」「すぐ出す」「すぐ答える」だ。

・「すぐやる」

…依頼された日のうちに、0.001%でもその作業に取り掛かること。

・「すぐ出す」

…締め切り期限より早くに提出すること

・「すぐ答える」

…その場で暫定回答をしたうえで、1週間以内など期限を区切って正式回答すること。

あるいは、その場で暫定回答すらできない場合は、できる日時を決め、約束すること。

 

「3つのすぐ」

完璧ではないけれど、教科書通りに職場で実践してみました。

結果、仕事の進行が見違えるほど良くなりました。

信頼も少しずつ貯金できるようになり、心理的に余裕ができてきました。

 

「すぐ」の仕事術といえば…

今までは、いかに作業時間を縮められるか?を考えがちでした。

(例えば、エクセルでショートカットキーを使うとか…)

 

著者曰く、求められているのはレベルの高い業務ではなく、

「タイミング」だと。

 

昔、先生に言われた言葉を、ふと思い出しました。

「すべき時にしないことが怠けることだよ!

 

「怠けている」と聞くと以前は、

「遅く起きる」とか「ダラダラと過ごす」というイメージが強かったです。

 

先生曰く、

 午前中にすべきことを午後にやる。

 春に種を蒔き、秋に収穫しない。

このように、すべき時にすべきことをしない人が「怠けている人」だと。

 

この言葉を聞いた時、「怠けている人」の認識が変わり、

私は自分が勤勉だと思い込んでいたけれど、実は怠け者だったかも…

と思い直したことがありました。

 

本書に戻り、著者曰く

「仕事が早い人」=「タスク処理が早い人」

ではなく、

「仕事が早い人」=「タイミングが早い人」

なのだそうです。

 

最初は、どちらも正しい気がしました。

だけれど、いくら処理スピードが早くても、

タイミング(=やるべき時)を逃してしまっては、

やっていないことと同じになること、よくある気がします。

 

タイミングが早い人

怠けない人

 

そんな人になりたいという思いを抱きながら、

「3つのすぐ」

引き続き、実践していこうと思います!

 

第1回:読書から学んでやってみたこと(感謝の言葉にPDF!)

はじめに

コロナ禍に入った2020年頃から一気に読書量が増えました。結果、コロナ禍での約3年間は、人生の中で最も多くの本に接した期間、として自分史に記録されました。

「記録に残る生き方をしなさい」と、かつて恩師に言われたことがあります。とても印象に残っている言葉でしたが、これも一つの記録になったのかな、と思いました。

 

今振り返ると、読書量が増えたことには、以下の状況変化が影響したようです。

  • 在宅ワークになり、個人で使える時間が増えた
  • コロナ禍では、今までできなかったことをやる機会と考えた
  • 仕事の状況や立場の変化により、学ぶ必要性が高まった

書店で少しでも気になる本があれば即購入していたところ、あっという間に本棚が一杯になっていきました。

 

 しばらくして気づいたのは、読んだ内容は数日経つと、すっかり頭に残っていないことでした。人間は忘却の生き物とはいうものの…1つでも残るものがないと時間もお金も勿体なく感じ、一旦棚卸をすることにしました。

 

  1. 何度も読みたいと思うか?
  2. 仕事や人生に役立ったか?

 

この2つの質問にYES!で即答できる本だけ残す、と決めました。結果、200冊程あった本で残ったのは20冊ほど、9割は他者に譲るか、またはBOOKOFF行きとなりました。

 

本の要約は、いろんなサイトで説明されているので、私の下手な説明はいれず、「読書から学んでやってみたこと」に焦点をあてて、ブログ連載していこうかなと思っています。

 

今回の本

記念すべき第1回目の本は、「入門 考える技術・書く技術」です。こちらは薄めながら、基本的なことをやさしく、実践的に紹介してくれている良書だと思います。

www.diamond.co.jp



やってみたこと:「感謝の言葉にPDF」

本書の最終章に「感謝の言葉にPDF」という言葉が紹介されています。

PDFってなんだ?と思われるかもしれませんが…

詳しくは書籍を手に取っていただければと思います。

 

この「感謝の言葉にPDF」には、絶大な効果を感じました。

書籍から少し、引用してみたいと思います。

 

ビジネス・メールでは、いきなり本文に入らずに、まず簡潔に1行か2行を使って感謝の言葉を述べるようにします。理由は2つあります。

第一に、主メッセージが読み手にとって好ましくない内容の場合、いきなり主メッセージから始めると気分を害される恐れがあるからです。「感謝の言葉」から始めれば、出会い頭の危機を回避できます。

第二に、読み手だけでなく、実は書き手も追い立てられるようにメールを書く場合が多いからです。気ぜわしさのあまり、つい読み手への敬意を失い、自分勝手な失礼なメールを書いてしまいがちです。最初に「感謝の言葉」をしたためることで、読み手への敬意が頭の中に蘇り、その後の文章を冷静に書くことができます。「感謝の言葉」は、自分勝手なライティングへのブレーキとなるのです。

 

特に、「第二に~」に記載されている内容(読み手への敬意を失い、自分勝手な失礼なメールを書いてしまいがち)は、社内スタッフ同士で頻繁に使っているGoogleチャットやSlackなどのコミュニケーションツールで、よくありがちと感じていました。

 

例えば、指摘と思えるチャットを受けた時、今までは自分の意見をすぐに返していましたが(時にはムッとした感情を抱きながら…)、「感謝の言葉にPDF!」だから「まずは感謝の言葉を!」と考えるようになりました。

 

「ご指摘いただき、ありがとうございます。」と冒頭で伝えるようになると、不思議とムッとした感情も消え、自然と感謝の心も芽生えるようになってきました。コミュニケーションが和み、お互いに気分が良いことで、結果として業務にも好影響を及ぼした実感があります。

 

・ご指摘ありがとうございます。

・ご確認ありがとうございます。

・ご報告ありがとうございます。

・お問い合わせありがとうございます。

 

「〇〇ありがとうございます」は、いつでもどこでも使える万能ワードだと思いました。(※更に〇〇さん、と相手の名前を入れると、より親近感がわきそうです)

 

これからも「ありがとう」の言葉を、大事にしていきたいと思います。